最近、図書館で出会って借りた本に、『新版 色の名前507』 福田邦夫・著 主婦の友社 2012というものがあります。2001年にJISで定められた269色の慣用色名を含む、日本と世界の色名の逸話とデータが紹介されている書籍ですが、これが本当に面白いです。(続きあり)

もともとはエフリオンのTシャツデザイン用に、(僕はデザインをillustratorで作っているので)CMYKの割合データが色の下に併記されているのが眼にとまって、これは便利そうやなと軽く手にとっただけなのです。

 けれども色彩の基礎知識や、簡単な日本と世界の色彩学史、各色と併記された解説文がとても魅力的で、読み入ってしまって作業に支障をきたしそうなくらいです。

「灰桜(はいざくら)は江戸時代の流行色名では桜鼠となる」p23、「麹の黴のような色ということで中国風の読み方で麹黴(きくじん)という」p167、「新橋芸者好みの色というので、その色に新橋色という名前がつけられた」p189、「江戸時代には色みを抑制した渋い色が粋とされたが、錆納戸(さびなんど)もこの時代の好みの色だったらしい」「錆というのは金属のさびたような色の形容ではない。どちらかというと寂びの美意識に近く、」p205、などと引用していると、枚挙にいとまがありません。「寺田寅彦によれば、(さびは)古いものの内側からにじみ出てくるような、外装などに関係しない美しさのことだという。(Wikipediaより)」うーん面白い。今日、一番気に入った色は「似紫(にせむらさき)」という色でした。

色彩学の類書はいろいろあるのでしょうが、お気に入りの一冊になりました。参考にして、Tシャツつくりがんばります。

kawato